こんなときに困る。~後見制度の利用のきっかけ~

「今は自分たちで何でもできるから大丈夫」

そう思っていても、年齢を重ねると、思いがけないところで困ることがあります。

特に、おひとり暮らしの方や、ご夫婦だけで暮らしている場合。

元気なうちに少しだけ、将来のことを考えておくと安心です。

まず考えておきたいのが、お金の管理です。

「夫婦だから、もう一人が管理すればいい」と思うかもしれません。

ところが、預金はそれぞれ本人のものです。

夫婦であっても、当然に相手の預金を自由に管理できるわけではありません。

さらに、二人とも高齢になれば、一方がもう一方を支えることが難しくなる可能性もあります。

おひとりで生活されている場合は、なおさらです。

自分がお金を管理できなくなったとき、代わりに誰が管理するのか。

もう一つ考えておきたいのが、病気やケガです。

入院すると、お金のことだけでなく、さまざまな手続きが必要になります。

役所で書類を取得したい。

介護保険などの手続きをしたい。

銀行でお金を下ろしたい。

そんなとき、自分で動けなければ、誰かにお願いしなければなりません。

元気で判断能力が十分にあれば、委任状を書いて誰かにお願いすることもできます。

しかし、認知症などで判断能力が低下していると、委任状を書くこと自体が難しくなる場合があります。

そして、頼める家族がいなければ、さらに困ってしまいます。

「代わりにやってくれる人がいない」が問題になる

元気なときには、なかなか実感しにくい問題です。

けれど、

「銀行の手続きができない」

「役所の手続きができない」

「自分のお金なのに動かせない」

という状態になってから、初めて困ることがあります。

そんなときに利用できる「成年後見制度」

本人の判断能力が低下し、自分で財産管理や手続きをすることが難しくなった場合に利用できる制度の一つが、成年後見制度です。

成年後見人等が選ばれることで、本人に代わって財産を管理したり、必要な手続きをしたりすることができます。

「身寄りがないから成年後見制度を利用する」というだけではありません。

これから先、自分でできなくなったことを誰に任せるのか。

成年後見制度はそんな老後の備えを考えるときに知っておきたい制度の一つです。

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